塗装工事の現地調査について
現地調査ってなに?
建設業でいう現地調査とは、一般的に工事に際して、事前に工事場所を確認することであったり、既存の建物の調査・測定等をすることを指します。
同様に、外壁塗装をする前にも必ず現地調査は必須であり、普段確認しないような細部まできっちりと調査して使用する塗料や工事内容などを決めていきます。
皆様にお家の状態や施工法など、少しでもわかりやすく聞いてもらえるよう、ご提案の際には調査報告書(外壁等の現状態・使用塗料と使用塗料の解説・施工法・耐用年数など)の解説書を準備してご説明させていただきます。
なぜ現地調査は必須なの?
適正な費用・適正な工事で外壁塗装を行うために、お見積と調査報告書の作成が重要になりますが、その軸となるのが現地調査となります。
現地調査はお客様のお家に訪問して、外壁面積(屋根・各付帯部等)の測定や劣化状態の確認、足場を設置する際の注意箇所の確認等をします。
簡単に調査を行ってしまうと、調査を元に作成される見積書や調査報告書の内容が曖昧になってしまいます。
必要のない箇所まで工事をされたり、逆に必要な箇所の工事がされなかったり、最悪、工事中に建物の劣化箇所が発覚して追加工事が必要になったりすることもあります。
このように、現地調査は丁寧な塗装工事をするための最初のステップであり必須と言えます。
入念な現地調査の流れ
現地調査を行う際は最低でも1時間は調査時間が必要になります。
建物の大きさや劣化状態、外壁材の種類などによっても現地調査でかかる時間が異なります。
しっかりと時間をかけて調査を丁寧に行うことにより、納得してお見積りを任せられるかと思いますので、その後の塗装工事を不安なく行いましょう。
・図面
建物の図面がある場合、その図面を確認しながら現場調査が行えるのでとてもありがたいです。
お家の情報が図面には凝縮されているため、現地調査を行うときに重要な手助けをしてくれます。
図面をお持ちの方は調査の際に見せて頂けると助かります。
・塗装経験や築年数
お家を建ててからどのくらいの年月が経っているかにより、外壁の劣化状態を判断しやすくなるので、以前に塗装を行ったことがあるお家の場合は何年前に塗装を行ったのか、どのような塗料を使用したのかなどを把握することで、今回の塗装工事がよりスムーズになります。
中には、そんなことわからない!と不安になるお客様もみえますが、あくまでスムーズに塗装工事を進めるための判断素材です。
わからなくてもチェックできる方法はありますのでご安心ください。
・外壁の種類
外壁材の種類により調査する内容が少し異なります。
外壁材の違いによる劣化箇所なども若干異なる場合があり、それに対する塗装や補修の方法も様々です。
例えばサイディングと一言で言っても、
・窯業系サイディング
・金属サイディング
・樹脂サイディング
・木質系サイディング
これだけあります。
このようなことも踏まえて現地調査を行っていきます。
・計測
レーザー測定器やメジャーなどを使用して外壁や付帯部分の面積を測定し、塗装をする面積やしない面積も測っていきます。
この計測がしっかりと行われていない場合、その面積を参考にして見積書を出すので、実際にお客様が支払う費用が適正なものではなくなってしまいます。
・劣化状況
お客様が普段暮らしているなかでは見れない箇所や、意識が向いていなかった箇所まで私たちは専門的な視点で調査していきます。
ひび割れや汚れなどご自身で見ても分かるような劣化でも、どのくらいの危険レベルなのか、修繕は必要なのかなどの正確な判断をご自身ですることは難しいです。
ご自身で判断してしまわずに、不安が少しでもある場合やわからない場合は、専門知識を持つプロの塗装屋に現地調査を行なってもらいましょう。
まとめ
外壁塗装を行ううえで現地調査は、一番最初に行う大切な工程であり、塗装工事を無事成功させるための要となります。
一番最初に行う工程だからこそ、曖昧にはできません。
最初に建物の状態を細かく把握することで、どういった塗装工事を行う必要があるのかを判断することができ、適性な費用を算出して適正な塗装工事を行うことが出来ます。
塗装工事に限らず、どんな仕事でもやはり最初が肝心です。
病院に行けばまずは診察ですが、こちらが曖昧だと良い処置や適正なお薬を処方してもらえません。
はい、やっぱり最初が肝心です(^o^)o