・ハウスメーカーで建てた皆様のこだわりと夢の詰まった大切なマイホーム。

大手だからこそ実現出来る長期保証システムや安心の定期アフターフォロー等もしっかりしている
ので、ハウスメーカーを選んで良かった！
そんなお客様のお声を私もよく耳にします。
各ハウスメーカーの塗装工事で多くの住宅を見てきましたが、やはり躯体や構造の丈夫さなど考えると、さすがハウスメーカーやなぁと感じることも多いです。
ハウスメーカーならではの安定の安心感と圧倒的なブランド力には大変魅力を感じますよね。
しかしその一方で、
思ってた以上に塗装費用が高いな…
お見積書の項目が多すぎて把握できない…
そもそも塗装工事はハウスメーカーでないとダメなの？
地元の塗装屋でお見積をしてもらったらかなり安い！
ハウスメーカー以外でメンテナンスすると長期保証の対象外になると言われた…
などなど、定期点検を迎える頃に外壁塗装で悩まれる方が多いのも事実です。
さて、大手と地元の塗装業者、どちらかを選ばなくてはいけない時が、遅かれ早かれ築10年以降に皆様にもやってきます。
気になる費用と品質、将来的な話も含めて長い目で見たらどちらを選んだらいいの？
そんな皆様のお声に微力ながら私がお答えしていきます。
ここから先は私個人が実際に経験した内容も含めお話しますので、あくまで私見となりますが、皆様の今後のご参考までにメリット、デメリットをまとめてみたいと思います。

大手ハウスメーカーで塗装をするメリット

建てた会社で施工できる安心感

ゼロからマイホームを手掛けてくれたハウスメーカーなら、皆様のお家についてのあらゆるデータを把握しています。
全ての施工手順や使用した材料の詳細、いつ誰が何をしたかまで全て履歴として残っているはずです。
塗り替えをする際の注意すべき外壁材などの特性や、既存の塗装部分に対しての最適な塗料等も把握済み。
塗装工事だけではなく、あらゆるメンテナンスをする際の注意点がまるで辞書のようにしっかりとデータ化されています。
これはとても安心できますね。

お客様が希望する工事時期に対応できる

ハウスメーカーや大手塗料メーカーへ入り込んでいる塗装業者の数、つまり大手が抱える塗装職人の数は私たち地元の塗装業者とは比べものになりません。
気候の良い春や秋など、一般的に塗装依頼が集中する時期だとしても、お客様の希望に対応できるよう、すぐに塗装屋さんを集めることができる強大な組織力を持っています。

施工件数の量(実績)

こちらも先程お話した内容とよく似ていますが、とにかく塗装業者の数が私たち個人とは桁違いですので、もちろん業者の数に見合う以上の施工件数を日々こなしております。

・ハウスメーカーで塗装するデメリット

価格が地元業者に比べ高額

大手に依頼する場合、工事価格は高く設定されておりますので、お見積もりを見て驚かれる方も多いかと思います。
しかし、皆様が誤解されないよう少し補足させていただきますと、大手のお見積りが適正な価格ではないというわけではございません。
外壁や屋根の㎡単価(面積価格)だけで考えれば決して高くはありません。
では一体何が高いのでしょうか？
それは計上される諸経費（○○安全対策費、××仮設費）など、いわゆる現場管理費が多い傾向にあります。
さらに、お見積もりの内訳には載っていない項目(中間マージン費、現場調査費、広告費、事務管理費)など、これらの費用が最も高く、最終的には一般の塗装業者より最低でも3割～5割程高いお見積りとなるでしょう。
その諸経費は何？と疑問に感じられる方も多いかと思いますが…
そもそも大手と中小の塗装業者では、営業システム自体が根本的に違います。
大手のメリットを加味し、内容を充分に確認、理解してから判断されることをおすすめします。

施工品質がバラバラ

大手、特にハウスメーカーなどには社内に専属の塗装職人がいません。
契約を交わした塗装業者が施工を請け負います。
会社の規模が大きい分、塗装班の数も多いので、熱心で丁寧な職人もいれば…そうでない場合もあるということです。
それが実際に塗装工事を着工してからしか分からない、というのは少し不安ですね。
中には契約を交わした1次請け負い業者が、さらに2次請け負い業者へと現場を任せることも少なからずあります。(私は3次請け負いをしていました)
その際、2次請け負い業者は、1次請け負い業者のユニフォームやヘルメットを着用させられることも…
もちろん1次から2次と、施工業者が下へ流れる度に請け負う施工費は安くなりますので、品質が下がる可能性が高くなります。
お客様が支払う費用より、安い費用で施工せざるを得ない状態というのは非常に効率が悪いです。
担当者へ『請け負い実績が長く丁寧で、1次請け負い業者施工でお願いします』と伝えておくと良いかもしれません。

塗料の選択肢が少ない

外壁材、屋根材などの相性を検証の上で使用塗料が決定します。
基本的にそれ以外は使わせてもらえない場合が多いです。
さらに塗料メーカーが介入してる場合は、その塗料メーカーの商品しか使えません。
汚れ対策やクラック、費用面…さまざまなお客様の希望や家の環境に、きめ細かく対応するための選択肢は少ないということになります。

地元業者で塗装をするメリット

費用がリーズナブル

発生する”諸費用”が少ない分、コストは抑えられます。
見積を比較して、こんなに差があるの！？と驚かれるお客様も多いです。
しかし、安いということは技術や品質が劣るんじゃないの？という心配も無用。
経験上、大手と同等かそれ以上の品質を期待して良いかと思います。
ただ、あまりにも激安価格だと心配ですね。
人生の中で数える程しかない、大切なお家の塗装工事です。
安さのみを追求するのはおすすめできません。
お見積り内容や、実際に調査した時、相談した時の対応が丁寧な、誠実さの感じられる塗装業者を選ぶと良いですね。

顔の見える”安心”がある

直接顔を合わせて相談し、信用して任せられると考えた塗装業者に依頼する。
今は最初の調査から工事完工まで、終始一貫を掲げる塗装業者もいます。
弊社も完全自社施工を絶対とし、他の塗装業者さんに任せることはありません。
お客様自らの目で見極めて選んだ職人が、大切なマイホームの塗装工事を手掛ける。
実直で丁寧な仕事をコツコツと積み上げて得られる信頼と評判は、地元の塗装業者の宝。
そこには、大手ハウスメーカーの持つ保証やブランドとは違う”安心”が存在します。

細かな希望にも対応

お客様のご要望に応じて、あらゆるメーカーの塗料を検討、入手できることが一般業者の強み。
外壁材との相性を検討した上で、気になるお悩みに対応する塗料やお色、または得られる機能性や塗料の効果まできちんとご説明させていただき、豊富な選択肢の中からご提案できます。
マイホームの環境や状態にぴったりな、オーダーメイド感覚のメンテナンスが可能です。

一般業者で外壁塗装するデメリット

ブランド力に欠ける

建てたハウスメーカーにずっとメンテナンスを任せる、最後まで見てもらう。
その事実がもたらす安心と信頼感は絶大です。
特に初めての塗装ならば、ネームバリューの無い業者を自己責任で選んで依頼する不安はどうしてもあるかと思います。
一般業者に頼もう…とは決めたものの、どこに依頼するかを悩み続けて塗装のタイミングを逃してしまうケースもあるほどです。

工期の希望に対応できない場合も

ハウスメーカーなど大手と比べると、当然ながら小規模。
動かせる人員も限られています。
お客様からの依頼が集中した場合はキャパオーバーとなり、希望時期の施工や工期に対応できない可能性が出てきます。

まとめ

いかがでしたか？
少しでもハウスメーカーと地元塗装業者の違い、イメージしていただけたのなら嬉しいです。
ちなみに、塗装工事は絶対にハウスメーカーに依頼しなければならないという事はありません。
実際に塗装工事を安く済ませたいお客様に対し、ハウスメーカー側から地元の塗装屋を紹介するということもごく稀にあります。

ハウスメーカーの特徴

・大手のブランド、保証の安心感
・希望工期に対応できる組織力
・塗装工事費用が高い
・実際に施工する業者のレベルが分からない
・塗料の選択肢などの自由度は低い

地元塗装業者の特徴

・大手に比べ塗装工事費用が安い
・自分で塗装業者を選べる安心感
・柔軟できめ細かな対応が可能
・ブランド力、組織力には欠ける

一概にこちらが良いからオススメ！と言いきれません。
何を重視し、大切にしたいことは何か？
皆様の価値観に従い、納得して選ぶ答えが最良であると私は思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。