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外壁塗り替えのタイミング

皆様は塗装工事のタイミングに悩まれたことはありませんか?

実は弊社に今までお問合せがあった7割以上のお客様が、塗り替えのタイミングがわからないとの回答でした。

塗り替えのタイミングに関する情報はネット上にも多く書かれていますし、ホームセンターにも塗装に関する冊子が置いてあります。

しかし、こんなに情報があっても実際はわからない方が多いのはなぜでしょう。

塗り替えをする判断基準が十人十色

まず単純に、塗り替えをする判断基準が十人十色であり、住んでいる地域によっても傷みの進行速度や具合がバラバラだからです。

山のほうに住むAさんと、海のほうに住むBさんでは塗膜の傷み具合も違ってきます。

分かりやすく別の視点で考えてみると分かりやすいかもしれません。

皆様が体調を崩された場合で例えると

・定期的に健診をし、早期のうちに病院で受診される方

・具合が悪化してから受診される方

・そもそも病院には行かず、ご自身で薬局等で薬を購入される方

これは塗り替え工事でも同じことが言えます

・早期で塗り替えをご検討される方

・悪化してから塗り替えをご検討される方

・ご自身で材料の購入、塗装される方

全てはお客さま自身のご判断であり正解も不正解もございません。

私達はお家のドクターで、塗装科の専門医です!

なんて言うと少々おこがましいかもしれませんが、それでも私達は40年以上地元に根付いた塗装のプロです。

今回は、塗り替えのタイミングで生じるメリットとデメリットがあること。

塗装屋から見たタイミングと、皆様にとってのタイミングがあること。

それぞれ知っていただければ嬉しいです(^^)

早期塗り替えのメリット

早期塗り替えのメリットは、私達とお客様の双方にとってメリットがございます。

早期塗り替えのケース

DCP PHOTO

例えばこちらの画像のように、パッと見では外壁の痛みがわからない程度、手で触れると少し汚れがつく程度。

この外壁の状態で塗装された場合

・作業性が非常に良いため工期の短縮が可能。

・もちろん仕上がりは良好。

・塗装工事費用の軽減。

・長期の耐用年数にも期待できることです。

こちらのメリットで注目していただきたいのが、お客様の思い描く好条件がほぼ揃っている点です。

しかしこの外壁の状態で塗装をご検討される方は、ほんのひと握りだけというのが事実です。

また、早期塗り替えをしても、生涯の塗り替え回数が多ければ結局トータルのコストが増えるだけで意味がありません。

早期塗り替えで費用を少しでも抑え、期待耐用年数が長期設定されている塗料を選択することが、一番賢く費用を抑えた塗装工事になるかと私は思います(^^)

悪化してからの塗り替え

外壁等、悪化してから塗り替えをご検討された場合、徐々にデメリットが出始めてきます。

悪化してから塗り替えのケース

こちらの外壁は、表面のコケやカビにより塗膜が完全に破壊されています。

その結果、外壁材そのものまで腐食し始めていました。

ここまで傷みが進行すると、一旦破壊された外壁材をしっかり補修する作業が必須となり、場合によっては外壁材の交換となります。

この下地の補修にも一手間かかるため、その分お値段も高くなってしまうことが唯一デメリットと言えます。

また、しっかり補修を行ったとしても、早期塗り替えに比べて、耐用年数に少なからず影響が出る場合がありますので、私達はいかに最大耐用年数に近付けられるかが勝負になってきます。

ただし、塗装工事をする。という選択自体には全くデメリットはありません。

そもそも塗装工事とは、皆様の大切なお家の外壁を保護すること。が目的であるので、こちらでご紹介したデメリットは、あくまで塗装工事をする際の注意点程度で考えていただければと思います。

あえて言うならば、メンテナンスをせず放置することが一番のデメリットと言えるかもしれません。

塗り替えのタイミングについて

ほんじゃあ結局いつがええの!?

という声がそろそろ聞こえてきそうなので、皆様にとっての塗り替え時をタイプ別にご紹介したいと思います(^^)

外壁状態がまだ良好のとき

こちらは先にお伝えした、早期塗り替えのメリットの通りです。

およそ築10年程、もしくは最後の塗り替えから10年程。

これくらいの時期の場合、外壁の汚れが少し目立ち始めたり、手で触れても白い粉(チョーキング現象)が手に付くか付かないかくらいだと思います。

この白い粉が1つの節目と考えていただければ良いかと思いますので、白い粉について少しだけ説明させてください。

まず塗装をすると塗料は硬化して塗膜という層を形成します。

さらにその塗膜の表面には表層樹脂というものがあります。

人で言うと皮膚の表面みたいなものです。

これがいわゆるウレタン・シリコン・フッソなどの樹脂にあたります。

この樹脂が生きていることで外壁をあらゆるダメージから守ってくれていますが、残念ながら寿命があります。

表層樹脂が寿命を迎えると劣化が始まり、塗料の色である顔料がむき出しの状態になり、「そろそろ外壁材そのものに直接ダメージを受けそうだよ!」

という具合で粉を吐き出し知らせてくれる重要なサインがチョーキング現象です。

この現象が起き始めたくらいでの塗り替えが一番ベストなタイミングかと私は思います。

費用面などで少し余裕があり、すぐ塗り替えができる方であれば、是非このタイミングです。

チョーキング後しばらくしてから

このチョーキングを境に(築15年20年頃)外壁にはあらゆる症状が出始めます。

少しご紹介すると

色褪せ(退色)が酷くなり始めます。

もちろんツヤなどはほぼ無くなっている状態です。

保護されていた塗膜の効力がなくなり、ひび割れや剥がれなどが起き始めます。

遠目で見ても気づかないほど些細なひび割れでも雨水は必ず浸入します。

ひび割れ部分の幅0.5㎜、深さ4㎜を超える場合は早めのメンテナンスが必要となります。

百均などにも売ってるシャーペンの芯(0.5㎜)をひび割れ部分に入るかどうかで確認すると分かりやすいかと思います。

でも実際は、これくらい傷みが進んでからのタイミングで塗り替えをご検討される方が一番多いように感じます。

ここでもし塗装工事ができれば、まだまだ復活させてあげられかと思いますのでご安心ください(^^)v

塗り替えタイミング最終段階

ここまでくると、塗り替えで対応できるかどうかのギリギリラインです。

コケとカビの繁殖が酷く、ギリギリのラインです。

外壁表面に付着しているだけでなく、外壁内部にまでカビなどが発生している恐れがあります。(カビによる影響でアレルギー性疾患もあります)

最悪の場合、構造材から交換しなくてはいけなくなり、工事の規模・費用が大きくなってしまうので注意が必要です。

外壁の劣化と同様に、目地コーキングも劣化します。

このようにコーキングがほぼ無くなっている事でサイディングが下へ落ちてしまっています。

また亀裂部分から雨水が浸入することで外壁材・構造材が腐食し脆くなることも考えられます。

ここまで悪化すると塗装工事だけでの対応が難しくなる場合もあり、余分な出費が増えてしまいます。

塗り替え時期を知る~準備

だいたいの塗り替えのタイミングや、症状をご理解いただいた上で、必要となってくるのが工事費用。

いざ塗装!と中々簡単には踏み出せないものです。

塗り替え準備期間

そこで、塗装をまだしなくても大丈夫な期間。が大体10年から15年程とたっぷりございますので、大切なマイホームを所有してから、少しずつメンテナンス用の費用を残すようにすると、いざという時に助かるかと思います。

早期劣化の事例

経年劣化ではなくても早期からチョーキングが起きてしまい困った…というお客さまからのご相談もございます。

お家の立地条件や環境の影響も考えられるかもしれませんが、前回の塗装工事にも少し問題があったのかもしれません。

塗料のかくはん不足(混ぜ不足)、下地処理不足、洗浄不足、塗料と素材が合わなかった等が挙げられます。

こういった施工不良の類いは、職人の知識や経験で未然に防げることです。

誠実な塗装工事をしていたら本来は起こりません。

まとめ

いかがでしたか?

塗り替えのタイミング等、ほんの少しでも皆様に伝わっていれば嬉しいです(^^)

それでもお悩みが晴れない方へ

塗り替え工事は適切なタイミングを知ることが非常に重要となります。

弊社では今すぐ必要ではないけれど、今後近いうちに塗り替えが必要となるであろう方々へ、点検を無料で行っております。

皆様にとって塗り替えが必要なのは今なのか、先なのか…

実際に調査し、適切なタイミングを事前に知っておくことで今後の対策にもなり、お家の老朽化を未然に防ぐお手伝いができるかと思います。

点検の際は、経験年数最低15年以上の職人が伺います。

豊富な経験と知識をもとに判断し、皆様のお悩みに直接お答えいたしますのでご安心ください(^-^)

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