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外壁シーリングの重要性

こんにちは、増川建装です!

今回は外壁シーリングの重要性について、簡単にお伝えいたします。

外壁のシーリング(またはコーキング)は、建物の耐久性と快適性を保つために非常に重要であります。

しかし実際にお客様邸へ調査に伺うと、ひび割れや、痩せて凹んでしまっていたり、酷い状態だとシーリングすら無い状態の場合もあります。

外壁など全体を見た場合、色あせやコケなどに目がいってしまい、シーリングには中々目がいかない。または気が付かない。と言う方も大勢いらっしゃいますので、仕方がないことかもしれません。

シーリング打ち替え コーキングヘラ

ではまず、シーリングの主な役割について以下にまとめていきます。

防水性の向上


シーリング材は、外壁の隙間(外壁目地)を埋めることで雨水の侵入を防ぐ役割があります。特に、サッシ周辺や外壁の継ぎ目地など、構造上隙間ができやすい部分に使用されます。

これにより、建物内部の腐食やカビの発生を防ぎ、建物の寿命を延ばす、守るという最も大切な仕事をしてくれています。

つまり逆を返すと、ひび割れ、痩せ、シーリング無しという状態は建物内部の腐食やカビの発生を進め、建物の強度が低下してしまう恐れがあるので注意が必要です。

気密性の向上


外壁の隙間を埋めることで気密性を高め、断熱効果を向上させます。これにより、室内の温度を一定に保ち、エネルギー効率を高めることができます。

機密性が低下すると、冷暖房器具の効き目が悪くなったり、光熱費が上昇する恐れがあります。

ひび割れ防止


シーリング材は柔軟性があり、建物の動きや振動を吸収するため、外壁のひび割れを防ぐ役割も果たします。特にサイディングボードの継ぎ目に使用されることで、地震などの自然災害や、あらゆる場面での外壁材の負担を軽減し、より一層長持ちさせる効果があります。

外壁の美観維持


シーリングは外壁の見た目を整える効果もあり、美観を保つために重要です。建物の美観が悪くなると資産価値の低下にも繋がる恐れがあります。

環境、立地、建物構造の影響で多少の変化はありますが、一般的なシーリング材の寿命は約7年前後とされていて、10年から15年で撤去交換が必要となることが多いです。

しかし、現在では塗料の進化に伴い、シーリング材も15年以上と長持ちするものが多く、撤去交換のタイミングもその分長くなってきています。

シーリングの劣化 ひび割れ 断裂 痩せ

シーリングは様々な原因で劣化し、役目を果たせなくなっていきます。

劣化が進むと、シーリング材が硬化(指で押すと硬い状態)したり、ひび割れや剥がれが発生し始めます。

主な劣化の原因を以下にまとめていきます。

紫外線


紫外線はシーリング材を劣化させる大きな要因の一つです。特に日当たりの良い場所に施工されたシーリングは、紫外線を多く浴びるため劣化が早くなります。

シーリング仕上げ(シーリングを打ち替えただけの状態)ではなく、その後に塗装することで、シーリング表面に塗膜の層をつくり劣化を防ぎ守ることができます。

雨風


雨風はシーリング材を直接的に劣化させる要因の一つです。劣化したシーリング材は雨水をよく吸収・浸透し、乾燥するときにシーリング材を膨張・収縮させるため、ひび割れや剥がれの原因となります。

こちらも紫外線と同様に、塗装することで雨水の浸透を防ぎ、シーリングを長期間守ってくれます。

地震

地震による揺れは、シーリング材に大きな負担をかけます。地震によってシーリング材がひび割れたり、剥がれたりすることがあります。

伸縮性・柔軟性の高いシーリング材(オートンイクシード、サンライズSRシールH100など)を選ぶことで、一般的なシーリング材に比べ、ひび割れや剥がれはかなり少なく済みます。

施工不良


シーリングの施工不良も劣化の原因となります。施工不良によって、シーリング材が十分に接着されていない、シーリング材の厚みが不足しているなど、様々な問題が発生する可能性があります。

専門知識が高く信頼できる業者に依頼すると、工事前の詳細や注意点の説明、施工前の材料確認や施工中の写真などを提出してくれます。不安な部分は何でも聞いてみると良いと思います。


劣化したシーリング材は、徐々に硬化していきひび割れた状態となります。そこから時間をかけて亀裂が深くなり断裂していきます。

最終的に完全な隙間が生まれ、その部分から雨水などが侵入するようになります。

定期的にチェックを行い、ひび割れなどが発生している場合には早めに補修することが重要です。

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