外壁をガルバリウム鋼板にした際のメリットとデメリット

ガルバリウム鋼板は、現代の建築物で広く使用されている優れた外壁材の一つです。
その特性から、多くの利点がありますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。
今回は、ガルバリウム鋼板を外壁材として使用した際のメリットとデメリットについて解説します。
外壁をガルバリウム鋼板にするメリット

耐久性と耐候性
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンを合金した素材で、非常に高い耐久性と耐候性を誇ります。
これにより、長期間にわたって美しい外観を維持し、メンテナンスの頻度を減らすことができます。
風雨や紫外線に対しても強く、厳しい気候条件でも劣化しにくい特性があります。
軽量性
ガルバリウム鋼板は他の金属外壁材に比べて軽量であり、建物の構造に負担をかけずに施工できます。
これにより、施工が比較的容易で、工期の短縮にもつながります。
デザインの多様性
ガルバリウム鋼板は、さまざまな色やデザインがあり、建物の外観を美しく仕上げることができます。
モダンなデザインや伝統的なデザインなど、幅広いスタイルに対応できるのも魅力です。建物全体のデザインコンセプトに合わせて選択できるため、個性的な外観を実現できます。
コストパフォーマンス
初期費用は他の外壁材に比べて高めですが、長期間の耐久性とメンテナンスコストの低さを考慮すると、総合的なコストパフォーマンスは高いと言えます。
長期的な視点で見れば、経済的な選択肢となります。
外壁をガルバリウム鋼板にするデメリット

初期コスト
ガルバリウム鋼板の初期費用は他の外壁材に比べて高めです。
特に、施工の際には専門の業者に依頼する必要があるため、施工費用もかかります。
音の問題
ガルバリウム鋼板は金属製のため、雨や風が直接当たると音が響きやすいです。
特に、屋根材として使用する場合は、防音対策を考慮する必要があります。
防音材や断熱材を併用することで、音の問題を軽減できます。
温度変化
金属であるガルバリウム鋼板は、温度変化に敏感です。
夏場は熱を吸収しやすく、冬場は冷えやすいため、断熱対策が必要です。
適切な断熱材を使用することで、室内の温度を一定に保つことができます。
腐食の可能性
ガルバリウム鋼板は錆びにくい特性を持っていますが、完全に錆びないわけではありません。
特に海岸地域など、塩害の影響を受けやすい場所では、定期的なメンテナンスと防錆対策が必要です。適切な処置を行うことで、長期間にわたって美しい外観を維持できます。
外部からの衝撃に弱い
ガルバリウム鋼板は薄い金属板なので、外からの衝撃に弱く、凹みやすい点です。
凹んだ部分を修理するのは難しいため、子どものボール遊びや、野球ボールの壁当てなどには注意しましょう。
塗装は必要か?メンテナンスは不要?
どんなに強く丈夫なものでも劣化はします。
ガルバリウム鋼板も同じで、塗装のメンテナンスは15年程度を目安に行いましょう 。
あくまで推奨される目安時期であり、立地条件や環境、気候によっても塗装の時期は左右され、早くもなり遅くもなります。
ガルバリウム鋼板オススメの色
中間色がオススメです。
例えば真っ白よりもグレー、真っ黒よりも暗めの紺などです。

まとめ
ガルバリウム鋼板は、耐久性、耐候性、軽量性、デザイン性など、多くのメリットを持つ優れた外壁材です。
一方で、初期費用や音の問題、温度変化、腐食の可能性、外部からの衝撃の弱さといったデメリットも存在します。
これらのポイントを踏まえ、自宅の外壁材としてガルバリウム鋼板を検討する際には、総合的なバランスを考慮することが重要で、もちろん塗装やメンテナンスは必須です。
定期的なメンテナンスも視野に入れ、美しく長持ちさせましょう。