本当に大切な塗装乾燥時間とその裏側
1日に塗装工程を終わらす…
1日に下塗り・中塗り・上塗りと3工程全て終わらせる本当の理由とは…
それは単純に、「早く終わらせた方がお金になるから」です。
外壁・屋根・付帯部など塗装箇所は様々ありますが、下塗り・中塗り・上塗りという基本的な塗装工程は変わりません。
乾燥時間・間隔時間の大切さ
そして全ての工程間には【乾燥時間】または【間隔時間】という仕上がりを大きく左右する、目には見えない大切な工程がございます。
各塗料メーカーのカタログにはそれぞれ表記の仕方は違えど、必ず乾燥時間について詳しく書かれています。
これを順守せず急ぎすぎると、塗膜の外観不良となり、最悪の場合はシワ・早期ひび割れ・膨れに繋がります。
これではせっかく塗装したのに元も子もありません。
格安工事業者・自社施工ではない下請け業者
現在は、相場をはるかに下回る格安を強みにした塗装店や、下請けの下請けのさらに下請けのような形態で現場を任せられている事業者もいます。
下請けの場合、全体の工事費用から多額のマージン分(経費など)を引かれた費用で任せられていることが多いと感じます。
ギリギリか、時にはそれ以下の安い手間賃のみで現場を任せられてしまうので、とにかく早く終わらせなければいけない状態となります。
そうでもしないと、自分を含め働いてくれている職人さんにしっかりとお給料を渡せませんし、会社の経費すら残りません。
職人のお給料とは
工事の手間賃÷職人の働いた日数
=それぞれ1日分の給料です。
3人で7日働いたら21人分となります。
例えば10万円の工事を10人で終わらせれば、1人1万円となります。(この場合経費や消費税等は含まれていません)
このように日数や職人を使いすぎてしまうと、自然と1人分のお給料は減ることになります。
じゃあ何がなんでも現場を早く終わらせなくては!
そうやって皆が焦り、工事を急いでしまうわけです。
まだ仕事も覚えていない見習いの職人さん達に現場を任せれば、一人一人のお給料も安いので、格安工事も可能ですが…
どちらにしても、そんな環境では良い仕事など出来るわけがありませんよね。
格安という魔法の言葉
ならばそんな過酷な現場を選ばず、自分で仕事を探せばいいじゃないか。
確かにその通りです。
しかし、現実はそう甘くはありません。
やはり「格安」という魔法のような言葉に人はとても弱いです。
少しでもお値段の安い方へと流されてしまいがちです。
しかし格安には格安なりの理由がちゃんとある。
中にはそう理解されていたとしても、結局価格だけに惹かれてしまうのが人の性なのかもしれません。
今の建築業界の姿
相見積もり=お値段だけ勝負
こういった今の建築業界では、
お客様のご要望を叶える=真に価値ある工事
が難しくなります。
私達職人は、今までの長い経験で培った技術と知恵を持って、お客様の大切なお家の健康寿命を延ばすお手伝いをする。
これが本職であり使命です。
今あるお家をもっと永く愛せるお家にする事。
その為に技術と知恵を振り絞り、何度でもお悩みを聞き、その都度ご提案し、お客様の声をどこまで現場で再現出来るのか。
これに尽きます。
私達は巷で流行っている破格のような安売りは出来ませんが、長持ちをさせるという点ではどこにも負けません。
安さで選び生涯何度も塗装工事をするより…
お値段は多少上がっても、生涯の塗装工事頻度を下げ、トータルコストを抑える。
(それでも自社施工なので、無駄なマージンもなく大手の最大半額以下の実績多数)
お家を長持ちさせたい方へ
様々な価格帯やグレードをプランごとにご用意いたします。
お客様一人一人のお悩みへ真摯にとことん向き合います。
本当に今必要な価値ある塗装工事をご提案いたします。
最後に画像でまとめ(^-^)
作業の早さは技術である程度カバーできます。
工程を省いたり、塗装の乾燥時間を守らず早く終わらす行為は、技術などではなく、ただの反則です。
着工中は、毎日業者さんから作業の進捗状況を確認するようにして、今日1日でどのような工事をし、どこまで進んだかなどしっかり教えてもらいましょう(^-^)